カブトエビのはなし
2億年前から変わらない、生きた化石
カブトエビは、恐竜が生きていた時代からほぼ姿を変えずに生きている甲殻類です。水田に生息し、雑草を食べたり、たくさん生えた脚で水をかき濁らせることで光合成を阻害し、雑草の成長を抑制してくれることから「田んぼの草取り虫」ともよばれています。水温20℃以上で孵化するため、夏以外の比較的涼しい時期でも飼育できます。寿命は約1か月で全長3~4cmほど。かつては水田に広く生息していましたが、農薬の使用や環境の変化により生息地が減少し、東日本ではほとんど見かけることがなくなりました。